毎日のデータを店長はどう使うべきか?判断を間違えないための基準をわかりやすく解説
売上や客数のデータは毎日見ているのに、「結局どう使えばいいのか分からない」と悩んでいませんか?
「数字を見ても判断につながらない」
「感覚で動いてしまいミスが増える」
──多くの店長が同じ壁にぶつかります。
おはようございます、“飲食おじさん”です。外食チェーンで10年間勤し、うち7年を店長として店舗経営に取り組んできました。

本記事では、毎日のデータをどう判断に使うか、そして迷わない店長になるための基準を、できるだけわかりやすく解説します。
✅ この記事を読むメリット
- 毎日の数字を「判断の材料」として使えるようになる
- 感覚のズレを防ぎ、判断ミスが減る
- 店の波を小さくし、安定した運営につながる
数字に苦手意識があっても大丈夫です。最後まで読めば、データを“読むだけ”ではなく“使える”店長になれます。
店長が毎日見るべきデータとは何か

判断に使える“基本の数字”を明確にする
毎日のデータは、ただ記録するためのものではありません。店長がその日の判断を決めるための材料です。
数字を見る目的は、迷いを減らし、行動を決めるための基準をつくることにあります。
まず最初に「毎日必ず見る数字」を固定すると、判断がぶれにくくなります。
たとえば次の項目です。
店長が毎日チェックする基本データ一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日次売上 | 目標との差、前日・前週との比較 |
| 客数 | 前日・前週・前年との増減を見る |
| 時間帯別売上・客数 | 強い時間帯・弱い時間帯を把握する |
| 商品別売れ行き | よく出る商品・出数が落ちている商品 |
| 廃棄(理由つき) | 何が・なぜ廃棄になったかを記録 |
| 人件費の見込み | 当日の売上予測とシフトのバランス |
これらは店の状況をもっともシンプルに表す数字であり、その日の判断に直結します。
数字を見る習慣がないと、どうしても感覚に頼った判断になりがちで、場当たりの対応が増えてしまいます。
逆に、この基本データがそろっていれば、状況の変化に落ち着いて対応できます。
数字を見る目的は“今日どう動くか”を決めるため
数字を見るときに大切なのは「今日どう動くか」の基準をつくることです。売上や客数は結果ですが、それを使ってどんな行動を選ぶかが店長の仕事です。
数字は次のような判断に役立ちます。
仕込み量をどこまで準備するか
どの時間帯にスタッフを配置するか
売れ筋商品を増やすか、減らすか
今日の売上が落ちやすい理由があるか
数字を見る目的は、数字そのものを評価することではなく、行動を決めるための基準を決めることです。基準があれば迷わず、迷いが減ればミスも減ります。
数字を見るのは、難しい作業ではありません。判断を確かにするための材料です。

データを“どう読むか”で判断の質が変わる

数字は“変化”を見るために使う
数字を見るときに大事なのは、結果そのものではなく「前と比べてどう変わったか」です。昨日、先週、前年と比べることで、店の流れが見えてきます。
たとえば、客数が少し減っている日には必ず理由があります。天候、曜日、客層、イベントなど、数字の裏には動きがあります。
数字を読む目的は、増えた・減ったを評価することではありません。
「なぜそうなったかを見つけることです。」
理由がわかれば、その日の判断に迷いがなくなります。
良い・悪いではなく“理由”を見る
数字を見ると、つい「良い日」「悪い日」と評価したくなります。
しかし、数字は点数ではありません。数字の動きには必ず理由があります。
- 昼だけ客数が強かった
- あるメニューの動きが急に鈍った
- 前週より夕方が弱い
このような変化は、今日の判断に直接つながります。「なぜそうなったのか」を探す習慣がつくと、客数の波にも冷静に対応できます。
感覚だけで判断するクセを減らす
店に立っていると、どうしても感覚で判断しがちです。
忙しかった気がする、暇だった気がする、といった判断は、経験があってもぶれます。
数字を見る時間を少しだけ確保すると、感覚とのズレがすぐにわかります。
など、事実をもとに判断できるようになります。
感覚を否定する必要はありません。ただ、数字と合わせて見ることで判断がぶれにくくなり、行動も決めやすくなります。
数字は冷たいものではありません。店の動きを静かに教えてくれる味方です。

👉 数字の優先順位をはっきりさせたい方は、次の記事も参考にしてください。
数字を“判断と行動”に変える具体的ステップ

✅ 数字から“今日の動き”を予測する
数字は予測の材料になります。
たとえば、前日や前週より客数が落ちていれば、仕込み量を抑える判断につながります。逆に、特定の時間帯の数字が上向いているなら、その時間帯にスタッフを少し厚くする必要があります。
予測は大げさである必要はありません。
この感覚を数字からつかむだけで、店の動きが読みやすくなります。
「数字を見る → 状況を予測する」
この流れがあるだけで、その日の判断に迷いがなくなります。
✅ 予測と“現場の空気”を照らし合わせる
数字が示す予測だけで動くと、ズレることがあります。
そこで大事なのは、店に立ったときに感じる空気と合わせて見ることです。
- 天気が急に崩れそう
- 予約がいつもより多い
- スタッフの人数に余裕がない
- 客層が普段と違う
こうした要素は、数字だけではつかめません。予測と現場の空気を合わせて見ることで、判断に厚みが生まれます。
✅ 行動は“今日できること”に落とす
数字と現場の動きを合わせて見たら、次は行動です。
行動は大きな改革である必要はありません。その日の営業でできることに落とすのが一番効果的です。
たとえば、次のような小さな決定です。
売れ筋商品の仕込みを少し増やす
ある時間帯だけホールの人数を増やす
売れ行きが弱い商品の見せ方を変える
廃棄が出た原因をスタッフに共有する
こうした調整は、数字が示す流れを踏まえて行うと成功しやすくなります。
翌日に数字を見返すことも重要です。行動がどのような結果につながったかを確認することで、判断の精度が少しずつ高まります。
判断は大きな決断ではありません。今日できる行動に落とすだけで、店は確実に変わります。

まとめ|毎日のデータは店長の判断を助ける道具

数字を使えば迷わない店長になれる
- 毎日の数字は“結果”ではなく“今日どう動くか”を決める材料
- 変化に注目すると、理由が見えやすくなる
- 判断は「数字・店の空気・スタッフの余力」の3つで行うとぶれにくい
- 小さな行動に落とすことで、店は少しずつ安定する
数字を読む習慣がつくと、判断の迷いが減り、行動が決めやすくなります。特別な知識は必要ありません。毎日のデータを見ていくだけで、店は確実に変わります。
「数字は難しいものではありません。店の動きを示してくれる道具です。」毎日“本当に”おつかれさまです。

👉 特需日に慌てず対応したい方は、次の記事も参考にしてください。