アルバイト面接で“辞めやすい人”を見抜く質問10選|飲食店店長の実体験から解説

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sawamurakazuya41@gmail.com
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アルバイトを採用しても「すぐ辞めてしまう」――そんな悩みを抱えていませんか?

「面接のときは元気に答えていたのに、1か月も経たずに来なくなる」

「結局シフトの穴を店長が埋める」

これは多くの飲食店で起きている“あるある”です。

おはようございます、飲食おじさんです。外食チェーンで10年間勤務、うち7年を店長として店舗経営に取り組んできました。

飲食おじさん
飲食おじさん

この記事では 「すぐ辞める人」を面接で見抜くための具体的な質問集 を紹介します。

読めば以下のメリットが得られます。

  • “辞めやすい人”の兆候を会話の中で察知できる
  • 長続きする人を選ぶための質問がわかる
  • 採用の失敗を減らし、シフトを安定させられる

「印象が良かったのに続かなかった…」を繰り返す前に、質問の工夫で採用の精度を上げていきましょう。

アルバイトがすぐ辞める現状と店長の悩み

アルバイト面接で辞めやすい人を見抜くための質問をイメージしたクエスチョンマークの付箋

飲食店に多い“短期離職”のパターン

飲食店のアルバイトは、採用しても短期間で辞めてしまうケースが後を絶ちません。

典型的な3パターン

採用してから1週間以内に来なくなる

1か月以内に「想像と違った」と辞める

研修を終えたら安心したように、そのまま来なくなる

表面的には「やる気があるように見えた」人でも、実際に現場に立つとギャップに耐えられず、あっさり辞めてしまうことが少なくありません。

中小企業庁「2025年版中小企業白書」では、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.6%と報告されています。(中小企業庁)

採用が裏目に出ると店長に降りかかる負担

短期離職は単なる人数の減少にとどまりません。飲食店の店長には、次のような負担がのしかかります。

シフトが崩れて、自分の休日が消える

せっかく教育した時間や労力が無駄になる

定着しているスタッフに不満が生まれ、離職の連鎖が始まる

つまり、「すぐ辞める人」を採用することは、現場の人手不足を加速させ、店長自身の心身を削る原因になってしまうのです。

アルバイトがすぐ辞める典型パターン一覧

パターン内容
1週間以内に来なくなる面接後すぐに音信不通、初出勤以降現れないケース
1か月以内に辞める「想像と違った」「合わなかった」とすぐ離職
研修後に来なくなる研修を終えた途端に来なくなるパターン

“すぐ辞める人”を避けることは、採用の最大のコスト削減なんです。印象や雰囲気だけで決めると、あとで大きなツケを払うことになりますよ。

飲食おじさん
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なぜ面接で見抜けないのか?

アルバイトがすぐ辞める理由を探るイメージ画像|飲食店採用の課題

質問が浅すぎて“やる気アピール”しか残らない

多くの店長がやりがちな質問は

「週に何日入れる?」「いつから働ける?」

といったシフト確認だけです。

これでは答えが「はい、頑張ります」で終わり、アルバイト本人の本音や考え方は見えてきません。

結果的に“とりあえず入れる人”を採用し、数週間で辞められてしまうケースが多いのです。

店側が条件や環境を十分に伝えていない

面接のときに「うちは忙しいけど大丈夫?」と聞く店長もいますが、忙しさの具体像を伝えていないことがよくあります。

  • 「ピーク時は立ちっぱなしで休憩が取りにくい」
  • 「土日は基本的に出勤してほしい」

といった条件をあいまいにしたまま採用すると、働き始めてから「想像と違った」となり、辞める原因になります。

面接は“人を集めるための儀式”じゃありません。採用後にギャップが出ないよう、こちらも正直に伝えることが定着につながりますよ。

飲食おじさん
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辞めやすい人を見抜く質問10選

アルバイト面接で適切な人材を見極めるイメージ画像|採用の○と×

働く目的を掘り下げる質問

なぜ数あるバイトの中で飲食を選んだの?

→ 「家から近い」「お金のためだけ」なら短期リスク高め。少しでも学びや将来への意識がある人は続きやすい。

このバイトで得たいものは何?

→ 目的が曖昧だと辞めやすい。「接客を学びたい」「調理経験を積みたい」など具体的な答えが安心材料。

将来やりたいことと、このバイトはどう関係している?

→ 全く関係性を考えていない人は短期離職しやすい。逆に小さな関連性でも答えられる     人は意欲的。

シフトや時間感覚を探る質問

テストや帰省のときは、どう働き方を調整する?

→ 「その時にならないと分からない」人は要注意。予定を考えられる人は計画性あり。

週に何日入りたい?その理由は?

→ 日数だけでなく「理由」を聞くことで、生活スタイルとの相性が分かる。

土日や繁忙期はどれくらいシフトに入れる?

→ 繁忙期を避ける傾向が強い人は定着しにくい。繁忙期対応を前向きに話す人は安心。

人間関係や価値観を見極める質問

これまでのバイトでどんな人と合わなかった?

→ ネガティブな答えばかりだとチーム不適合のサイン。

一緒に働くときに大事にしていることは?

→ 「助け合い」「報連相」といった前向きな答えなら安心感あり。

チームで動いた経験で大変だったことは?

→ 困難をどう受け止めたかで協調性を判断できる。

柔軟性・継続意欲を確認する質問

急に人が休んだとき、どう対応できそう?

→ 「自分は絶対無理」と言い切る人は要注意。工夫や譲歩の姿勢が見える人は柔軟性がある。

質問の仕方の工夫

はい・いいえで終わらないを心がける

「どう?」「なぜ?」を加えることで本音が出やすい

沈黙を恐れない

考える時間を与えると本心が出やすい

こちらも正直に話す

忙しさやルールを隠さず伝えると、相手も本音を返してくれる

面接回答で見抜く“良いサイン”と“危険サイン”

質問例良いサイン危険サイン
週に何日入りたい?「学業と両立して週3〜4日」「いつでもOK!(根拠なし)」
苦手な人は?「報連相をしない人」「上司全般」「同僚とうまくいかなかった」
将来やりたいことは?「接客に役立てたい」「特にない」「分からない」

質問は“会話の道具”。答えそのものより、どう考えているかを見るのが店長の腕前なんです。

飲食おじさん
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アルバイト面接で「辞めやすい人」を見抜くためのまとめ

アルバイト面接記事のまとめを示すイメージ画像|採用のポイント整理

質問の工夫で採用の失敗を減らす

アルバイトがすぐ辞める悩みは、店長にとって避けられない課題です。

しかし、面接での質問を工夫することで「短期で辞めるリスク」を大きく減らすことができます。

本記事で紹介した質問を整理すると――

  • 働く目的を掘り下げる → 継続意欲を見極められる
  • シフトや時間感覚を探る → 無理なく続けられるか判断できる
  • 人間関係や価値観を問う → チームに合うかどうかが分かる
  • 柔軟性を確認する → 突発的な欠員対応への姿勢が見える

面接はチェックリストではなく「対話の場」。

辞めやすい人をゼロにすることはできませんが、質問を工夫すれば“長く続けやすい人”を選ぶ確率を高められます。

「面接は未来を選ぶ作業。小さな質問の違いが、大きな定着率の差になるんです。」毎日“本当に”おつかれさまです。

飲食おじさん
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飲食おじさん
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外食チェーン出身ブロガー
飲食店の採用・教育・接客・売上管理を、仕組みで改善するノウハウを発信。外食チェーンの現場で培った経験をもとに、店長・スタッフの悩みを解決します。愛読書:ドラッカー全般(時代を超えて揺るがない普遍の経営哲学が大好きです!)
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