利益改善

粗利が基準を下回ると店は必ず苦しくなる|店長が守るべき数字と対策

sawamurakazuya41@gmail.com
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粗利が思ったより残らない、忙しいのに月末になると数字が苦しくなる──そんな悩みを抱えていませんか?

「売上は悪くないのに、なぜか利益が残らない」

「人件費が重く感じる日が増えた」

……多くの店長が同じ壁にぶつかっています。

おはようございます、“飲食おじさん”です。外食チェーンで10年間勤務し、うち7年を店長として店舗運営に取り組んできました。

飲食おじさん
飲食おじさん

本記事では、粗利が設定基準を下回ると店で何が起きるのか、そして店長が現場で守るべき“運用のポイント”をわかりやすく解説します。

✅ この記事を読むメリット

  • 粗利が下がると店が苦しくなる“本当の理由”がわかる
  • 今日からできる粗利ラインの守り方を理解できる
  • 人件費と運用が安定し、数字に振り回されなくなる

「頑張っているのに成果が出ない」と感じている方こそ、粗利ラインの見直しが道を開きます。最後まで読めば、店を安定させるための“原理原則”が必ずつかめます。

粗利が基準を下回ると何が起きるか

店舗スタッフがパソコンを見ながら業務の確認をしている様子

粗利は“店の骨格”をつくる数字

粗利は、店がどれだけ「稼ぐ力」を持っているかを示す数字です。売上や客数とは違い、粗利には店の実態がそのまま表れます。

仕入れ・仕込み・棚卸・ロス・運用の精度──どこか1つでも乱れれば、粗利はすぐに崩れます。

そして粗利は、店を支える骨格のようなものです。ここが弱い状態で忙しくなると、負荷がすべて人件費や店長の労働に跳ね返ります。

どれだけ売れても、どれだけスタッフが頑張っても、基準値を下回った粗利は店の運営を不安定にしてしまいます。

忙しいのに利益が残らない“逆転現象”が起きる

粗利が基準以下の状態で繁忙日を迎えると、売上は上がるのに利益が残りません。

これは「売れれば解決する」という発想の逆で、粗利が弱い店ほど売上の増加が負担になってしまう構造です。

忙しいのに利益が伸びない背景
  • 棚卸の精度が低い
  • 原材料の動きが把握できていない
  • 仕込み量に偏りがある
  • 見えないロスが積み重なっている

といった“土台の揺らぎ”が存在します。これらが改善されない限り、繁忙日は疲れるだけで数字が積み上がらない状態が続きます。

粗利が低い店は“理由がある”ことが多い

粗利が基準を割る店には、必ず原因があります。それは単なるロスや運用の乱れだけとは限りません。

棚卸の誤差、数量のカウントミス、持ち出し、管理されていない在庫の横流し──現場では言いづらい問題が潜んでいるケースもあります。

話しにくい私の見聞きした現実

個人店への食材の横流し
夜間の持ち出し
スタッフの“私用持ち帰り”

数字の裏側で、気づかないうちに粗利が抜け落ちていくことがあります。(この件に関しては後ほど詳しくお伝えします。)

まずは“どこで粗利が消えているのか”を確認し、数字が正しい状態に戻るように整えていく。これが店を安定させるための最初のステップです。

粗利は店の骨格です。ここが揺らぐと、どれだけ忙しくても数字は残りません。

飲食おじさん
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粗利が基準を下回る理由は“現場の盲点”にある

黒板に書かれた「基準」の文字と定規の写真

棚卸の誤差が積み重なると粗利は簡単に崩れる

粗利が合わないとき、最初に確認すべきは棚卸の精度です。

棚卸は単純作業に見えますが、1つの数え間違いが月末に大きな誤差になります。とくに冷蔵庫・冷凍庫まわりは数量のズレが出やすく、数kg単位で計算が狂うことも珍しくありません。

注意
  • 数え忘れ
  • 前日の在庫と繋がっていない
  • 重さ換算のブレ
  • 仕入れと棚卸の計上箇所が一致していない

こうした誤差が積み重なり、気づかないうちに粗利が削られていきます。

忙しい店ほど“どこかでズレている感覚”がありながら追えないまま月末を迎えてしまうことが多いです。

ロスや歩留まりでは説明できない粗利の低下が起きる

ロスや仕込み量の乱れで粗利が落ちるケースはもちろんあります。しかし、粗利が異常に低い場合は、それだけでは説明がつかないことが多いです。

具体的には、

  使った量と売れた数がどうしても合わない
  在庫の減り方が不自然
  使用量に対して売上が伸びていない

こうした現象が続く場合、店内の運用ではなく“数値管理そのもの”に問題が発生している可能性があります。

ロス帳の不備、仕込み担当者の計量のクセ、同じ商品の別ロット混在──細かな原因が粗利に大きく影響します。

“物の行方が不透明になる”と粗利は一気に崩れる

粗利が異常に低下しているとき、店内のロスや仕込み量では説明できない場合があります。その代表が、在庫の行方が不透明になるケースです。

例えば、

個人商店への横流し(金銭目的の不正)

夜間の持ち出し(勤怠外での持ち帰り)

スタッフの“私用持ち帰り”(無意識の持ち出し含む)

これらはすべて同じ「在庫が意図せず店外に出ている」行動のグループです。そして、その結果として表面化するのが、

  仕入れ量と棚卸が一致しない

  使用量と売上が合わない

という“数字の崩れ”です。

在庫の数字に不自然さがあるときは、必ず事実を確認し、会社のルールに沿って正式に報告・対応することが店長の責任です。

不正を放置すれば、スタッフも店も守れません。数字が合わない背景には、表からは見えない原因が潜んでいることがあり、ここを見逃さない姿勢こそが信頼される店長の条件です。

粗利が合わない時ほど、原因は表に出てきません。小さなズレをそのままにせず、数字の動きを毎日確認してください。

飲食おじさん
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👉 粗利が合わない理由を落ち着いて確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

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粗利が合わないのは自分のせい?|本部の基準とどう向き合うか
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店長が粗利を守るためにできる実務

電卓を手に持ち数値を確認している様子の写真

仕込みと歩留まりを安定させる

粗利を守るうえで最も影響が大きいのは、仕込みと歩留まりの安定です。

担当者が日によって変わる以上、仕込みを人に依存させるのではなく、分量・手順・記録を揃えて“誰がやっても同じ状態”になるようにします。

仕込みが安定していないと、
  • 使う量が日によって違う
  • 歩留まりが一定しない
  • 仕入れ量と使用量のつながりが曖昧になる

こうしたズレが積み重なり、粗利が基準値から外れます。仕込みのばらつきを抑えることが、粗利を守るうえで最も効果があります。

ロスと作り直しを減らす準備をする

ピーク時間帯は、ロスや作り直しが起きやすい時間です。これらは粗利を“急激に下げる”ほどではありませんが、毎日少しずつ積み重なると粗利の安定を妨げます。

ピーク前に確認すべき点
  • 売れ筋商品の準備量
  • 仕込み不足がないか
  • 動線が混雑していないか

準備が整っているほど、作り直しやミスは減ります。“余計な原価”を出さないことで、粗利は安定します。

数字が説明できる状態を維持する

粗利を守るために最も重要なのは、数字のつながりが説明できる状態を毎日維持することです。

  在庫の減り方
 
売れ筋商品の使用量
 
仕込み量の実績
 
棚卸の数値

これらがつながっていれば、粗利は自然と安定します。

どこか一つでも説明できない部分が出てきたときが、粗利が崩れる初期サインです。

不自然な数字は必ず確認する

粗利が合わないとき、原因はロスだけとは限りません。棚卸の誤差、記録ミス、管理の甘さ、在庫の扱いなど、表に出ない問題が含まれることがあります。

数字に違和感がある状態を放置すると、粗利は崩れ続けます。

誰かを責めるのではなく、「なぜ数字がこうなっているのか」をその日のうちに確認する姿勢が必要です。

粗利は日々の作業の積み上げで安定します。数字に違和感が出た時点で確認していけば、店は落ち着いていきます。

飲食おじさん
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まとめ|粗利の基準値を守ることが店の安定につながる

ノートに並べられた「POINT」の文字の写真

粗利を守るために店長が押さえるべきポイント

  • 粗利が基準値を下回ると、数字のつながりが乱れやすくなる
  • 仕込みと歩留まりが安定すると、粗利のブレが減る
  • ロス・作り直しは小さくても積み重なると粗利に影響する
  • 数字に違和感がある状態を放置すると、原因が見えづらくなる

粗利は日々の作業の積み上げで形づくられます。どこか一つでも“説明できない部分”が出た瞬間から数字は不安定になります。

「粗利は毎日の積み上げで安定します。小さなズレをそのままにしないことが大切です。」毎日“本当に”おつかれさまです。

飲食おじさん
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👉 基本動作を安定させて店を強くしたい方は、次の記事も参考にしてください。

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飲食おじさん
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外食チェーン出身ブロガー
飲食店の採用・教育・接客・売上管理を、仕組みで改善するノウハウを発信。現場で培った経験をもとに、店長・スタッフの悩みを具体的に解決します。 愛読書:ドラッカー全般(時代を超えて揺るがない普遍の経営哲学が大好きです!)
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