「人が足りない」を解消する採用の裏ワザ|応募対応・面接・初週フォローで変わる採用の仕組み

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「求人を出しても応募がない」

「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」

そんな悩みを抱えていませんか?

「うちは時給が低いから」「立地が悪いから」と感じている店長も多いと思います。
しかし、条件が同じでも応募が集まる店は確かに存在します。違いは“やり方”です。

おはようございます、“飲食おじさん”です。外食チェーンで10年間勤務し、そのうち7年間を店長として採用や育成に取り組んできました。

飲食おじさん
飲食おじさん

本記事では、「人が集まりやすい店」に共通する3つの工夫――「対応の速さ」「面接の丁寧さ」「初週フォローの仕組み」について解説します。

✅ この記事を読むメリット

  • 応募が集まらない原因が明確になる
  • 今日からできる採用改善のコツがわかる
  • スタッフが定着しやすい仕組みを作れる

うまくいかない日があってもくじけずに。やれることを一つずつ続ければ、きっと“いい縁”に恵まれます。

応募が集まらない理由を正しく見つける

パソコンと履歴書が机に置かれている写真。飲食店の採用準備や面接対応のイメージ。

募集が来ないときに見落としがちな本当の原因

求人を出しても反応がないと、多くの店長はまず「時給」や「立地」を疑います。しかし、応募数を左右しているのはそれだけではありません。

同じ条件でも応募が集まる店は、動かせる部分の質が違います。

  • 応募への返信が早いこと
  • 面接の日程がスムーズに決まること
  • 連絡のやり取りにムラがないこと

こうした細部の印象が、「この店なら安心して働けそう」という感覚につながっています。

採用は求人票の文字ではなく、対応の精度で決まります。

店長が見直すべき動かせる部分

求人内容や給与は本部の決定事項でも、対応スピード・面接の準備・初週のフォロー体制は店長自身で整えられます。

具体的にできること

応募通知が届いたら即返信できるようテンプレートを登録すること

面接日程の候補をあらかじめ3パターン用意しておくこと

初出勤の流れを紙で共有し、混乱を防ぐこと

これらはすべて「誰でもできるが、ほとんどの人がやっていないこと」です。目を向けるべきは求人条件ではなく、自分が動かせる行動です。

採用で差がつくのは“条件”ではなく“対応”です。動かせる範囲を丁寧に磨くことが、結果を変える一番の近道です。

飲食おじさん
飲食おじさん

応募対応を早く・丁寧に仕組み化する

歯車と都市の風景を重ねた画像。採用を仕組みとして整えるイメージ。

応募対応の速さが印象を決める

応募があってから返信までの時間は、採用結果に大きく影響します。返信が遅れるだけで「もう他の店に決めた」と言われることも珍しくありません。

だからこそ、スピードを仕組みに変えることが大切です。

応募通知が届いたら30分以内に返信できる体制をつくること

定型テンプレートを登録し、誰でもすぐ対応できるようにすること

面接候補日はリンクやQRコードで提示し、やりとりを短縮すること

返信が早い店ほど「対応が丁寧で信頼できる」と感じてもらえます。採用は印象戦です。スピードの差が、そのまま信頼の差になります。

面接の時間を価値ある10分にする

面接で大切なのは、“話す量”ではなく“安心を与えること”です。長い説明よりも、短く要点を伝えたほうが応募者の理解は深まります。

  • 最初の3分:仕事内容を具体的に説明する
  • 次の5分:応募者の不安や質問を丁寧に聞く
  • 最後の2分:初出勤までの流れとフォローを説明する

たった10分でも「この店で働けそうだ」と思ってもらえれば十分です。内容をテンプレート化しておけば、誰が担当しても面接の質を一定に保てます。

採用は特別な才能ではなく、準備と仕組みです。対応の速さと誠実さを習慣に変えれば、人は自然に集まります。

飲食おじさん
飲食おじさん

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定着を生む“初週フォロー”の仕組み

黒板に「Support」と書かれた文字の写真。スタッフを支えるフォロー体制のイメージ。

初日の安心をつくる準備

採用後の離脱が多い店は、初日の不安を軽視していることが多いです。初出勤の印象で「この店は無理かも」と感じさせてしまえば、その時点で継続は難しくなります。

だからこそ、初日を丁寧に設計することが大切です。

「初日シート」を用意し、担当者・作業・休憩時間を明確にすること

受け入れ時の挨拶と案内をスタッフ全員で統一すること

終了時に「できたこと」を3つ伝えて自信を持たせること

初日は不安よりも安心を積み上げる時間にすることがポイントです。「初日が気持ちよく終わるかどうか」で、その後の3か月がほぼ決まります。

7日間のフォローで自信を定着に変える

教える人が日ごとに変わると、スタッフは混乱しやすくなります。最初の1週間は、同じ担当者が継続して教える体制をつくることが理想です。

7日間フォローの流れ(新人が定着する育成ステップ)

1〜3日目

同じ担当者が基礎を教える

4〜5日目

小さな成功を体験させる(「今日はここまでできたね」と伝える)

6〜7日目

店長が声をかけ、次のステップを明確にする





この7日間のフォローを繰り返せば、自然とスタッフは定着します。それでも、どんなに工夫しても全員が続くわけではありません。

頑張ってもすぐ辞める人は一定数います。最後は“巡り合わせ”の部分もあります。

だからこそ、やれることは全部やり切りましょう。

思うようにいかない日があっても、やるべきことは変わりません。淡々と続ける姿勢が信頼をつくります。

飲食おじさん
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人が集まりやすい店に共通する採用の仕組み

ノートと鉛筆が置かれた写真。採用改善のアイデアや面接内容をまとめるイメージ。

採用を安定させる3つの行動ポイント

  • 応募対応はスピードと丁寧さで印象をつくる
  • 面接では安心を与える説明を意識する
  • 初週フォローを仕組み化し、スタッフの不安を減らす

採用が安定している店は、特別なことをしているわけではありません。「やるべきことを決めて、同じ基準で続けている」だけです。

小さな行動の積み重ねが、信頼と定着を生みます。

「人が集まる店ほど、地味なことを丁寧に続けています。続ける力こそ、最大の採用力です。」毎日“本当に”おつかれさまです。

飲食おじさん
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飲食おじさん
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外食チェーン出身ブロガー
飲食店の採用・教育・接客・売上管理を、仕組みで改善するノウハウを発信。外食チェーンの現場で培った経験をもとに、店長・スタッフの悩みを解決します。愛読書:ドラッカー全般(時代を超えて揺るがない普遍の経営哲学が大好きです!)
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